日本学術会議が報告書 現状維持が「ふさわしい」[2021/04/23 09:29]

 日本学術会議は今後の組織の在り方を検討してきましたが、現状の国の機関の維持が「役割を果たすのにふさわしい」とした報告書をまとめました。

 学術会議では、国の機関として維持する場合と国から独立する場合のそれぞれについて検討しました。

 その結果、現状通り国の機関として維持する場合は法律上、独立性が担保され、国の予算で財政基盤が確保されるなど、「役割を果たすのにふさわしいものであり、変更する積極的理由を見いだすことは困難だ」と結論付けました。

 一方で、国から切り離して法人化することには「国からの独立が実現されるものの、組織や財政面の課題への対応などに相当な準備と時間が必要だ」と消極的です。

 政府はこの報告を受けて学術会議の在り方を引き続き検討しますが、自民党からは国から独立した組織にするべきだという提言が出ています。

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