菅総理「重く受け止めたい」国政選挙で“全敗”[2021/04/26 11:56]

 菅政権にとって初めてとなった国政選挙は広島の他に、参議院長野選挙区補選と衆議院北海道2区補選のすべてで自民党が敗北しました。政権には大打撃で、次の衆議院選挙への危機感が高まっています。

 (政治部・小池直子記者報告)
 菅総理大臣はあくまでコロナ対策を最優先に取り組む考えを強調し、結果を謙虚に受け止める考えを示しました。

 菅総理大臣:「色んなご指摘を頂いています。自民党総裁として重く受け止めたい。地域の状況を分析したうえで、ただすべき点はただしていきたい」

 菅総理が一度も応援に入ることができなかった異例の選挙でもあり、党幹部は「支持率は下がっていない」「選挙は自己責任だ」として、政権への影響を否定しています。

 ただ、「勝てない総理」との烙印(らくいん)を押されたのも事実で、別の幹部からは「今すぐ解散総選挙ができる状況ではない」との声も出ています。

 一方、勢い付く野党側は「政治とカネの問題や後手後手のコロナ対策が国民の不信感につながった」として、攻勢を強める方針です。

 菅総理は総裁任期の9月までに自ら解散する姿勢を示していて、ワクチン接種を着実に進めることで反転攻勢につなげたい考えです。

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