「これ以上やることない」本音も…“宣言解除”は?[2021/04/30 17:21]

 緊急事態宣言が始まってまもなく1週間です。政府は期限内に解除できるとみているのでしょうか。国会記者会館から報告です。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 まだその判断をするには時期尚早との考えで来週の感染状況が大きな判断材料となります。

 実は東京を見ていくうえで、政府は大阪の感染者数の推移に注目しています。東京より早くまん延防止措置が適用された大阪は、1、2週間後の東京ともいわれています。今、大阪は高止まりの状態ですが、今後、減少に転じていくのか、東京を占う意味でも注目しています。

 さらに、今回の緊急事態宣言が出されたのは5日前のことなので、政府としてはこれから宣言の効果が出てくることに期待をしています。

 ただ宣言に対する期待がある一方で、感染者数が減らなかったらどうしよう、という焦りもあります。そもそも今回の3度目となる宣言を出す前から「“最後のカード”である宣言を出して効果が出なかったらどうしようもなくなる」といった声があったなか、ある政府高官は「これ以上やることはない」と漏らしています。

 政府関係者は「判断はギリギリになると思う」と話していて感染状況を見極めたい考えです。

こちらも読まれています