“架空番号で接種予約”報道巡り野党と防衛省が応酬[2021/05/19 23:39]

 ワクチンの大規模接種を巡り、架空の番号で予約を試した一部報道機関に防衛省が抗議したことについて、立憲民主党などの野党は防衛省の担当者を呼んで真意をただしました。

 立憲民主党・原口一博議員:「抗議をするんじゃなくて、ありがとうございますと国民に寄り添って、欠陥が見つかったんだったら早く改善しますと言うべき」

 防衛省・芹澤清官房長:「その行為自体が真摯にワクチン接種を予約したいと思っている方々の接種機会をやはり奪うことになっているというふうに思う」

 立憲民主党・黒岩宇洋議員:「知られなかった方がよっぽど無駄になる可能性が多かったと思いますよ」

 防衛省・芹澤清官房長:「それは評価の問題だと思いますけど」

 野党側は、今回の抗議は「言論や報道の自由の萎縮につながる」と指摘しましたが、防衛省側は「虚偽の予約をしたことに抗議をした。報道に対して抗議したわけではない」と強調しました。

 また、架空の番号でも予約ができるというシステムの不備については大規模接種が始まる24日までに対応を検討すると説明しました。

 大規模接種を巡って、朝日新聞出版と毎日新聞社は、取材目的で架空の接種番号を使って予約を試した記事を掲載し、防衛省が19日に抗議しました。

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