菅総理と野党が党首討論 オリパラ開催など巡り論戦[2021/06/09 12:05]

 国会では9日午後から菅総理大臣と野党の党首討論が2年ぶりに行われます。東京オリンピック・パラリンピックの開催やコロナ対策を巡って論戦が交わされます。

 (政治部・鈴木良一記者報告)
 野党側はオリンピックについて、開催の明確な基準や感染が拡大した場合の責任について問う考えで、来週の会期末を前に菅総理を直接、追及する最後のチャンスとなります。

 立憲民主党・安住国会対策委員長:「国民の気持ちを代弁する質疑を総理にぶつけてほしい。国民を危機的な状況に追いやっているのは、私は菅さんだと思ってますから」

 立憲民主党の枝野代表は9日の菅総理の答弁を見て、内閣不信任案の提出を判断する考えです。

 不信任案を出せば「直ちに解散する」と牽制(けんせい)する与党に対し、「野党としては、ワクチン接種が進む前に選挙をした方がいい」と話す議員も多くいます。

 ただ、コロナ禍で政治空白を作ることに国民の理解を得られるのかという懸念もあります。

 ある幹部は枝野代表の決断次第だとしながらも、来週の不信任案の提出を視野に入れていて、会期末を前に攻勢を強める考えです。

 秋までに行われる総選挙もにらみ、菅総理と枝野代表のどちらが国民の納得感を得られるかが焦点です。

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