内閣不信任案提出も視野に…野党4党が党首会談へ[2021/06/10 11:59]

 国会では9日の党首討論を受けて、野党4党が10日午後から党首会談を行います。内閣不信任決議案の提出に踏み切るかが焦点となっています。

 (政治部・鈴木良一記者報告)
 野党側は「いつ感染拡大するか分からない危機のなかで、国会は大幅に延長するべきだ」と対決姿勢を強めています。

 立憲民主党・安住国対委員長:「3カ月は(国会を)開けるべきであると。(与党が拒否した場合)内閣不信任案というものは重要な選択肢の一つになるというふうには思っておりますが、これはもう党首間で話をしてもらう」

 野党側は9日の菅総理大臣の答弁を見ても危機管理を任せるわけにはいかない、という点は共通認識です。

 ただ、ある幹部は「不信任の理由はそろっているが、まずは国民の理解が得られる状況を作らないといけない」と話していて、10日午後の党首会談で協議する方針です。

 一方、与党側は会期の延長には否定的です。

 コロナ対策などを議論する閉会中審査には容認論もありますが、自民党幹部は「不信任を出して閉会中審査をしろ、という理屈は成り立たない」と牽制(けんせい)しています。

 会期末まで残り1週間を切り、与野党の神経戦が続いています。

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