「家族の絆は変わらない」夫婦別姓推進の議連が強調[2021/06/10 14:11]

 選択的夫婦別姓を早期に実現することを目指している自民党の議員連盟が中間取りまとめを行いました。「戸籍制度の維持」を掲げ、党内の慎重論に配慮した内容です。

 自民党の「選択的夫婦別氏制度を早期に実現する議員連盟」は、浜田靖一元防衛大臣を会長として、石破茂元幹事長や甘利明税調会長などのベテラン議員を含む105名が入会しています。

 議連ではこれまで3回ヒアリングを行い、国会が終わるのを前に、10日に中間取りまとめを行いました。

 党内の保守層を意識し、夫婦と子が一つの戸籍という今の戸籍制度を維持するとし、「日本人が心のよりどころとし、国民生活のなかに深く浸透している」と説明しています。

 一方で、党内の慎重派の「別姓では家族の一体感が失われる」との意見に対しては別姓でも家族の絆は変わらず、「この認識を広く国民と共有し議論を進めていく」と強調しています。

 焦点となっている子の氏の在り方については、「子の利益や福祉にかなう法制度を検討する」としました。

 こうした選択的夫婦別姓推進の考え方を秋までに行われる衆院選の公約に盛り込むことを目指しています。

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