都議選“惨敗”自民「菅総理の下で衆院選戦えない」[2021/07/05 12:01]

 都議選の結果について、秋までに行われる解散総選挙への影響を懸念する声が出ています。

 (政治部・河田実央記者報告)
 自民党内には「事実上の惨敗」と受け止める人もいて、「菅総理大臣の下で衆議院選挙は戦えない」という厳しい声が出ています。

 自民党は今回も小池都知事の動向に揺さぶられました。「結局、協力体制は築けない」「小池さんは何を考えているか分からない」との恨み節が出ています。

 一方で、新型コロナウイルスの感染拡大の批判や菅総理大臣肝煎り(きもいり)のワクチンの供給に陰りが見えたことも「大きな影響を及ぼした」と自民党幹部は指摘しています。菅総理は結果を謙虚に受け止めたいと述べました。

 菅総理大臣:「要因は色々これあろうかと思いますけど、冷静に期間をおいて、しっかり分析をして次に備えていきたい」

 一方、立憲民主党などの野党側は、五輪無観客の訴えが一定程度響いたとはいえ、政権批判の受け皿にはなりきれませんでした。

 政府・与党は、9月前半の解散に照準を定めていて「この2カ月は失敗できない」としています。目の前に迫る五輪やワクチンへの対応がより一層、厳しく問われることになります。

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