政府が東京都に対して緊急事態宣言を出す方針へと一転した背景には何があったのでしょうか。
(政治部・野中里紗記者報告)
政府高官は、ここ数日の感染者数が予想を上回ったとし、やむを得ない判断だったことをにじませました。
今回、異例の6週間になったのは「お盆の人出まで抑えたい」という狙いがあります。政府関係者は「これまで宣言発出で感染者数が減ってきた経験がある」と話すなど宣言自体のアナウンス効果を見込んでいます。
ただ、「6週間は長い」という意見もあり、期待する効果につながるのか疑問視する声も出ています。
また、宣言下で始まることになるオリンピックでの観客の扱いが今後の焦点です。
これまで、開会式や閉会式、夜間の競技など、一部無観客にする案が検討されてきました。
これに加えて、政府関係者は「宣言下で観客に入って下さいとは言いにくい」と話していて、都内や首都圏での会場に対しても無観客での開催を検討しています。
菅総理大臣は8日夜の記者会見で政府の方向性について説明する見通しです。
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