五輪 1都3県“無観客”受け 政府の今後の戦略は?[2021/07/09 11:54]

 東京オリンピックが1都3県の会場で無観客となったことを受け、菅総理大臣は「安全安心のため全力を尽くす」と強調しました。政府は今後の戦略をどのように描いているのでしょうか。

 (政治部・山本志門記者報告)
 これまで「コロナに打ち勝った証し」として観客を入れての「完全な形での開催」を目指していただけに、今後は「不安の払拭」を最優先にしていく考えです。

 菅総理大臣:「政府としては水際対策をはじめ、安全安心のために全力で取り組んでいきたい。このように思ってます」

 無観客開催について、政府関係者は「国民が不安にならないよう、分かりやすさを重視した」と説明しています。

 ただ、大会開催中の感染の広がりにはオリンピックへの批判につながりかねず、警戒感を強めています。

 政府は、水際対策の強化や“バブル方式”の徹底を図っていく考えですが、次々と見つかる「対策の穴」に後手後手の対応を迫られていることは否めません。

 政府関係者は「大会が始まれば雰囲気は変わる」と期待感を示していますが、不安の払拭に向けては、やはり「ワクチン頼み」となっているのが現状といえます。

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