尾身会長「行動制限だけに頼る時代終わりつつある」[2021/07/15 15:44]

 政府の新型コロナ分科会の尾身会長は新型コロナ対策について、「人々の行動制限だけに頼る時代は終わりつつある」と述べ、検査など科学技術の分野に予算を投じる必要性を指摘しました。

 尾身会長:「人々がコロナ疲れ、緊急事態慣れ、お酒の飲食店の限界も聞こえているなかで人々の行動制限だけに頼る時代はもう終わりつつあると思います。ワクチン、検査、QR、二酸化炭素モニター、下水調査すると分かる可能性、そういうものに対して今まで以上に加速してもらって国民もそこまで政府がやるんだということがあれば、もうちょっとだけ頑張ってみようという気が起こるのではないか」

 また、政府が酒の提供停止に応じない飲食店と取引しないよう販売事業者に求める通知などを相次いで撤回した問題についても取り上げられました。

 尾身会長は感染防止対策について「政府や自治体の要請に協力は得られにくくなっている」と述べ、何を目的にどういう対策をするのかというメッセージが対策とともに車の両輪であるべきだと指摘しました。

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