新治療薬への期待も…政府対応に“手詰まり感”[2021/07/28 12:13]

 感染状況の悪化に対して政府はどのように対応するのでしょうか。

 (政治部・大石真依子記者報告)
 政府高官は「切れるカードはなくなってきている」と話していて、政府内には手詰まり感が漂っています。

 加藤官房長官:「飲酒を伴う会合、大人数、長時間の会合をお控え頂く。オリンピックは自宅で観戦して頂くなど不要不急の外出を控えて頂く」

 政府関係者は、感染者に占める高齢者の割合が減るなど、「ワクチンの効果は確実に出ている。接種が広がるまでの今が最後の局面だ」と話しています。

 飲食店への見回りなどを徹底し、ワクチンの効果が広がるまでのいわば“時間稼ぎ”をしたいのが現状です。

 さらに、先週、政府が特例承認した重症化リスクを7割減らすといわれる治療薬を活用することで医療への負担を和らげられるとの期待感もあります。

 東京周辺の自治体からは緊急事態宣言を求める声もありますが、政府は現時点での宣言への移行には慎重な考えです。

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