「原則自宅療養」与野党から“撤回”求める声[2021/08/04 12:16]

 新型コロナウイルスの重症者ら以外は原則として自宅療養にすると政府が方針転換したことを巡り、国会で議論が行われています。

 (政治部・柴戸美佐子記者報告)
 公明党が新方針の撤回を突き付けたほか、野党側も命を切り捨てる方針だとして見直しを求めました。

 立憲民主党・長妻議員:「中等症で自宅療養というのは、まず無理だと。宿泊療養を大幅に拡充すると。こういうようにですね、ぜひ整えて頂きたいんですが」

 田村厚生労働大臣:「ホテル、療養所を確保する。それをしたとしても追い付かない。ホテルもあしたからとはいきませんから、1週間、2週間かかるでしょう。その間に感染は広がるんですよ」

 田村厚労大臣は先手先手の対応だと強調したうえで、訪問看護を充実させる方針を示して理解を求めました。

 政府関係者は、医療従事者に基準の見直しを迫るのは酷だから政治的に線を引いたと意義を強調していますが、政府には客観的な入院基準の提示など丁寧な説明が求められます。

 一方、要請が出ているまん延防止等重点措置などを巡り、菅総理大臣は4日午後、関係閣僚と対応を協議する予定です。

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