急変すれば命救えない?「自宅療養」めぐり国会質疑[2021/08/05 12:10]

 新型コロナウイルス感染者の自宅療養に関する政府の方針を巡り、国会では、田村厚生労働大臣が説明に追われる事態になっています。

 (政治部・野中里紗記者報告)

 野党は見直しを求めましたが、田村大臣は医師が必要だと判断すれば入院できると強調しました。

 立憲民主党・石橋参院議員:「急変すれば、これ、まさに重症化リスクがある。急変で多くの救うべき命が救えなくなる。それを皆さん懸念されているわけです。中等症でも今後は原則は自宅療養なんですか」

 田村厚生労働大臣:「中等症、原則これは入院であります。中等症で肺炎の所見があって、息苦しいって言われているような方は、当然入院するのは、当たり前の話」

 野党側は自宅療養者の経過観察など十分にできるのかとただしましたが、田村大臣は「マンパワーは限界がある」と述べたうえで、決められた資源のなかでどう命を守るか検討していると反論しました。

 政府関係者は「感染状況に応じて都道府県が判断できるようにした」と話していて、新たな方針は撤回せず、丁寧に説明をすることで国民の理解を得たい考えです。

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