“核禁”条約会議にオブザーバー参加を 公明が要請[2021/08/05 19:40]

 公明党は核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバーとして参加することなどを茂木外務大臣に要請しました。

 核兵器禁止条約の今後の運用を話し合う初めての締約国会議は来年1月にオーストリアで開かれる予定です。

 核兵器禁止条約に55カ国が参加していますが、核の保有国と核の傘にある日本は参加していません。

 ただ、締約国会議には条約に参加していない国もオブザーバーとして参加することが可能で、スイスとスウェーデンが名乗りを上げています。

 公明党の佐藤外交部会長は今月5日、茂木大臣に来年度の予算要求に向けた外交分野での重点要望を行いました。

 そのなかで「まずは締約国会議にオブザーバーとして参加し、中長期的には日本が条約に批准できるような安全保障環境を創出する」と求めました。

 外務省幹部は「参加すれば億単位の分担金を求められるだろう」と後ろ向きな姿勢です。

 政府としては、中国などの核保有国を巻き込んだより現実的な取り組みを進めていく方針です。

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