二階幹事長 後任に石破氏?進次郎氏の名前も[2021/08/31 18:45]

 菅総理大臣は総裁選を前に二階幹事長の交代など人事の刷新を行う方針ですが、一方で二階幹事長側は、なぜ交代を受け入れたのでしょうか。国会記者会館から報告です

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 実は、この幹事長の交代については菅総理の方から人事を刷新したいと話を切り出したそうです。

 それに対して二階幹事長は「総理の思う通りに、思い切ってやったらいい」と伝えたということです。

 自身の交代については「5年を超えたあたりで、ちょうどいい区切りだ」という趣旨の話を周辺にも漏らしています。

 一方、菅総理は関係者によりますと、すでに人事構想に入っているということです。

 総裁選や衆議院選挙も迫っているなかで幹事長を交代するということなので、政権運営に直結する人事だといっても過言ではありません。

 幹事長というのは党内の人事と財布を握るわけなので、党内ににらみがきくような重鎮じゃないと務まらないという側面があります。

 総理側近は今回の人事について「自分に足りない部分を取り込もうという人事になるだろう」と解説していて、31日になって後任の幹事長人事を巡って様々な名前が飛び交い始めています。

 例えば女性で現在、幹事長代行を務める野田聖子さんをそのまま幹事長に昇格させればいいんじゃないかや、世論の人気が高く経験者でもある石破茂元幹事長の名前も挙がっています。

 菅総理側からすると、石破元幹事長を起用すれば総裁選への出馬の芽をつぶせるという面もあるので、同じ理由で岸田前政調会長の名前も挙がっています。

 さらに、国民的人気の高い小泉進次郎環境大臣の起用を求める声もあり、ひょっとしたら“サプライズ人事”がある可能性もあります。

 菅総理としては人事を刷新して総裁選や衆議院選挙という一連の流れに弾みを付けたい狙いがありますが、新しい顔ぶれに問題が出てくれば、かえって支持を落としかねないリスクもあり、慎重に人事を行う考えです。

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