“二階幹事長交代”党内は冷ややか「大負けする」[2021/08/31 19:35]

 自民党総裁選を前に菅総理大臣が検討している二階幹事長の交代を検討し、また二階幹事長も容認していると言われています。党内からは「期待と不安」の声が上がっています。

 総裁選に向け、自民党内の動きが徐々に加速しています。

 岸田前政調会長:「元々、私が申し上げてきたのは自民党の改革です。自民党が新陳代謝ができる政党であるということをしっかり示すため、役員の任期等を考えるべきだ。こういったことを申し上げた」

 総裁選に立候補した岸田前政調会長が打ち出した役員の任期に関する改革案により、暗に批判された二階幹事長。

 30日に菅総理大臣と会談し、「遠慮せずに人事を行ってもらいたい」と交代を容認する考えを伝えました。

 総理は総裁選を前に、役員の刷新と内閣改造に踏み切ることを検討しているということです。

 自民党重鎮:「最初から考えていたんだと思うよ。起死回生を考えたら人事しかないと、そういう声が党内的にも強いから」

 二階派・若手議員:「(菅総理は)自分のやりたかった改革を自分の手でやっていくぞ、ってことなんだと思う」

 ただ、党内からは批判的な声も聞かれます。

 若手議員:「二階さんを切って菅さんが勝てると思っているなら大間違い。菅政権のほんの少しの延命のために二階さんの首、切るなんて。二階さんを引きずり落としたところで自民党は大負けする」

 「二階幹事長交代」の動きについて、現政権の閣僚からは慎重な発言が目立ちました。

 二階派・武田総務大臣:「きょうは総務省の会見ですのでコメントは差し控えたいところですけど、きょうまで菅総理、逃げずに黙ってひたむきにコロナ対策に取り組んできました。今後とも心を一つにコロナ対策に全力を傾注していきたい」

 二階派の武田総務大臣は菅総理を支持する意向を示し、一方、多くの人にポストのチャンスが巡ることは組織として望ましいと述べたのは岸田派の平井デジタル担当大臣。

 岸田派・平井デジタル改革担当大臣:「そういう質問(幹事長交代について)は答えづらいと思います。多くの皆さんが色んなポストについて活躍されることによって、自民党の活性化にもつながるし、そのこと自体が国会の前向きな運営につながっていくだろう」

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