総理“辞任表明”の舞台裏 小泉大臣「進言」影響か[2021/09/03 18:55]
菅総理大臣は自民党総裁選へ出馬しないことを表明しました。不出馬表明の背景について、自民党本部前から報告です。
(政治部・河田実央記者報告)
実はこの数日、菅総理に辞任するよう迫っていた人物がいます。それが3日も官邸に入った小泉環境大臣です。
今週は連日、30分にわたる会談を行っていて、そのなかで小泉大臣の方から「党内の情勢は想像以上に厳しい、このままでは総裁選で勝てない。出馬を断念したらどうか」と伝えていました。
また、菅総理を取り巻く環境は日に日に厳しさを増していきました。
局面打開のために人事を刷新しようとしましたが、複数の幹部らが「打診されたら困る」と菅総理と距離を置き始めていて、「幹事長人事のめどが立たなかったことが大きかった」とみられています。
突然の辞任を受けて次の総裁選に誰が出るのか、自民党では早速、派閥の動きに注目が集まっています。
河野行政改革担当大臣は所属する派閥の会長でもある麻生副総理や幹部らと会談しました。
すでに出馬の意向を固め、推薦人集めをしていることが分かりました。
一方、石破元幹事長の周辺は「河野さんが出るとなると勝算がなくなる」として、河野さんの出馬は石破さんの出馬の判断に大きな影響を与えることになりそうです
党内最大派閥の細田派や二階幹事長率いる二階派も、まずは動向を見極めたいとしていて、誰が出馬するのか様子を見極める方向です。