“河野、岸田、高市”三つどもえ?どうなる総裁選[2021/09/07 20:15]

 自民党総裁選ついて、石破茂元幹事長の出方が非常に取り沙汰されています。石破元幹事長が不在となった場合、総裁選にはどんな影響が出るのでしょうか。
 共同通信の「調査結果で次の総理にふさわしいのは」という問いに、最も多かったのは河野太郎行政改革担当大臣の31.9%、次いで石破元幹事長の26.6%です。これは一般への調査の結果ですが、いわゆる「国民的人気が高い」2人ということになります。
 そして、2番手につけている石破元幹事長がトップを走る河野陣営をサポートするとなった場合に河野陣営からすると、総裁選に向けてどんな意味を持つことになるのでしょうか。国会記者会館から報告です。

 (政治部・小池直子記者報告)
 地方票に強いとされる石破元幹事長が支援することで、党員票では河野行革担当大臣がより有利になるとの見方があります。

 ただ、国会議員票も半数を占め、決選投票にもつれ込む可能性のある今回の総裁選では必ずしも盤石かというと、そうとも言えない状況です。

 例えば世論調査の結果を例に取ってみても、単純に河野行革担当大臣の支持と石破元幹事長の支持を足すと半数を超えてくるわけですが、石破元幹事長の支持層がすんなりと河野行革担当大臣に乗り替わるとも限りません。というのも、「国民的人気」という部分では共通している2人ですが、一部には河野行革担当大臣のやり方への抵抗感から、石破元幹事長の支持に回るという人もいるはずで、そういった人たちの票は河野行革担当大臣ではなく、石破元幹事長や高市前総務大臣に流れることも十分にあり得ます。

 また、全党的な支持を得たい河野サイドからは石破元幹事長の支援を「ありがた迷惑」とみる向きもあります。象徴的なのは石破元幹事長と非常に仲の悪い安倍前総理、そして麻生副総理のいわゆる「2A」です。ここと対立構図を生みかねないということです。

 現状は安倍前総理は高市前総務大臣の支持、麻生副総理は岸田前政調会長支持の状況といわれていますが、仮に石破元幹事長が河野行革担当大臣についた場合は2Aとの距離が決定的になる可能性があります。石破元幹事長を取り込むということは党内の大物を敵に回すリスクをはらむということです。

 (Q.支援する派閥の大きさからいって、どの戦いに集約されていくのか。岸田前政調会長、河野行革担当大臣、高市前総務大臣という三つどもえになる可能性はあるのか?)
 ここにきて厳しい状況となっている人物が高市前総務大臣です。安倍前総理の支援を受けて出馬の意向を固めた高市前総務大臣ですが、その後、支持が広がっていません。

 高市サイドにとって予想外だったのが、7日の世論調査で高市前総務大臣の支持がわずか4%と、「初の女性総理として期待が高まる」との狙いが裏切られた形でした。

 安倍前総理周辺からすれば、出馬しても惨敗しかねないとの懸念があります。そのため、仮に惨敗すれば高市前総務大臣を推した安倍前総理の求心力にも影響しかねない状況となります。

 このまま安倍前総理の支援を受けることができるのか、高市前総務大臣は戦略の見直しを含めて対応に迫られそうです。

 (Q.特に若手議員の間で次の選挙を戦う顔としては高市前総務大臣では「物足りない」という側面もある?)
 女性初の総理を目指すという意味では話題性は十分だとみられていたのですが、やはり、この世論調査の結果を見る限り、随分と差が開いているのが実情です。

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