自民党総裁の椅子「社長の椅子の方が立派」森喜朗[2021/09/09 20:00]

9月29日に行われる自民党の総裁選挙。各候補が「総裁の椅子」を目指します。
歴代の新総裁はこの椅子に座った時、何を語ったのか。シリーズで公開します。

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第19代・森喜朗総裁

2000年4月2日未明、小渕恵三総理が脳梗塞で緊急入院します。自由党との連立を解消した直後でした。
病状は深刻で、森喜朗幹事長、青木幹雄官房長官、村上正邦参院議員会長、亀井静香政調会長、野中広務幹事長代理の5人が後継について話し合いました。
5日午前に開かれた両院議員総会で選挙はせず、満場一致で森氏が総裁に選出され、正午、総裁室に登場しました。


森)僕はあれだけ長い間幹事長やってきたけれど、幹事長室の椅子に座ったのは10回ないなあ。
ここに総裁が座るなんてことまずないだろう?
僕は見たことない。総裁の椅子なんてみんな言うけどね。

記者)座ってみていかがですか?
森)会社の社長の椅子のほうが立派じゃないかな。

記者)小渕前総理がああいうことになって引き継ぐ形で総裁の椅子に就くことになりましたが感じるものは?
森)本当にね、小渕さんを支えてきてた時期にこんなことになって、急にマウンドに登るようになって、今まではキャッチャーやってたから。
だから気持ちの整理はなかなかつかないよね。
しかしそれだけ重い責任があるんだろうなあと思って、この椅子は古いし立派だからね。
新しい会社の社長の椅子じゃないけれど、それぞれ党の歴史、日本の政治史の時代時代の歴史がやっぱりこの椅子にこもっているのかな、そんな感じがするけど。
ここにのんびり座るようなことであったら総裁としてはあまり働きがないのかもしれないな。

記者)そういう状況でもないと思いますが?
森)だからいつも走り回っている状況なんです。
ここに座ってずっと瞑想にふけるようなことがあるなんてことは、まずこれからもないね。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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