勝敗の鍵は…「総裁選」決選投票なら逆転劇もある?[2021/09/17 18:17]

 自民党総裁選が17日に告示されました。29日の投開票に向けて本格的な論戦がスタート、戦いの火ぶたが切られました。17日に行われた所見発表演説会で各候補が最も力を入れていたと感じた主張は何でしょうか。国会記者会館から報告です。

 (政治部・河田実央記者報告)
 河野太郎氏(58)が強調したのは「実行力」でした。この間、ワクチン担当大臣として接種のスピード化を図ったり、行政改革担当大臣としてコロナ検査キットの供給について取り組んだというコロナ対策の実績を強調し、「河野太郎の実行力に任せてほしい」と訴えました。子育てや年金改革も具体的に打ち出していました。

 岸田文雄氏(64)が強調したのは「党改革」です。新陳代謝が必要だとして党役員に中堅、若手を登用すること、党役員の任期を最長連続3年までとすることなどを強調しました。また「今、求められているリーダーは私だ」として、安定性をアピールしながら、衆議院選挙や来年の参議院選挙に勝利していこう、とも訴えていました。

 高市早苗氏(60)が強調したのは「国防」です。国民の生命財産、領土領海、国家の主権を守り抜くことが使命だと訴えました。新たな戦争の状況に対応できる国防体制の構築に取り組むとして防衛関連予算の増額などにも触れました。安倍さんが掲げた「美しい国」を意識してか、「美しく、強く、成長する国」をつくるとアピールしました。

 野田聖子氏(61)が強調したのは「多様性」です。自身が候補者となることで女性や子ども、高齢者や障害者など弱い立場の視点を含めた政策論争ができるとアピールしました。二階さんが力を入れる「防災や国土強靭(きょうじん)化」も取り上げ、しっかり加速させると述べつつも、議員定数の削減や閣僚の半分を女性にする、といったことも打ち出しました。

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