総裁選まで1週間…「こども庁」創設で温度差鮮明に[2021/09/22 19:00]

 自民党総裁選の投開票まで、あと1週間。子どもに関する政策で論戦を交わしました。

 「チルドレンファースト」と記された横断幕。

 不登校や教育格差、いじめ問題などに専門で対応する「こども庁」創設について討論する場に総裁選の候補者らも出席。

 高市早苗前総務大臣はスケジュールの都合により、ビデオメッセージで主張を述べました。

 「(Q.子どもに関する予算、家族関係支出を倍増するべきである。〇か×か?)河野候補〇、岸田候補〇、野田候補〇でございます。そして、高市候補〇でございます」

 菅総理大臣が推し進める肝煎り(きもいり)政策「こども庁」の創設は、総裁選でも争点の一つです。

 自民党麻生派・河野行政改革担当大臣(58):「やはり自治体からしても国の窓口、子ども、家族に関してはここだというのがあった方がいい。そこにワクチン接種のようなきちんと実行できる専任の大臣を置いて子どもの問題をしっかり前に進めるというのが大事だと思います」

 自民党岸田派・岸田前政調会長(64):「私もかつて内閣府特命担当大臣を務めた時に自殺問題担当大臣というのを務めたことがあります。あの時、警察のデータと厚生労働省のデータとなんでこんなに食い違っているのか本当に疑問に思ったことを記憶しています。やはり、子どもに関するデータを共有するところから一元化の取り組みを進めていかなければいけない」

 一方、こども庁を作ることについて明確な立場を示さなかったのは高市前総務大臣。

 自民党無派閥・高市前総務大臣(60):「私はこの総裁選において、令和の省庁再編に挑戦することを約束いたしました。そのなかで子ども政策を推進するために最も効率的かつ効果的な組織は何かということも検討してまいります」

 自民党無派閥・野田幹事長代行(61):「こども庁設置法案、そして、その中身の「こどもまんなか」理念法を皆様方にお届けすることで、劇的にすべての弱きものにも生きる価値があるという新たなこの国の規範をつくる」

 投開票まであと1週間に迫るなか、誰が総裁に選ばれるのか…。情勢は混沌としています。

 自民党麻生派・河野行革担当大臣:「自民党の総裁=総理であるという現状を見れば、国民の皆様の広いご支援をバックに総裁選挙勝ち抜いて参りたいと思っています」

 自民党岸田派・岸田前政調会長:「何としても勝たなければならない、この強い覚悟を最後まで持ち続けて戦い抜きたいと思います」

 自民党岸田派・岸田前政調会長:「(Q.安倍元総理から激励などは?)「あの、折に触れてアドバイスとか…『ちゃんとスタイリスト付けるとか服買えよ』と。あっ、次に眉毛をまっすぐに描いた方がいいというので」

 自民党無派閥・野田幹事長代行:「自分の思いを込めて冊子にしました。読んで頂けるとうれしいなと思います」

 一方、総裁選後の衆院選をにらんで立憲民主党は、低所得世帯の支援などを柱とした住宅政策を発表。

 立憲民主党・枝野幸男代表:「例えば、何千万円も稼いでいる方が住宅を取得するにあたって税の優遇措置などで相当な金額、支援を受けているということを考えれば低所得者の家賃補助するのはむしろ当然のこと」

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