退任前に異例の外遊 菅総理クアッド首脳会議へ[2021/09/23 11:54]

 菅総理大臣は23日、アメリカ、オーストラリア、インドとの4カ国の枠組み「クアッド」の首脳会議に出席するためワシントンへ出発します。対面での開催は初めてです。

 菅総理は「自由で開かれたインド太平洋」という安倍政権から引き継がれた旗印を掲げていて、日米豪印のこの枠組みを定着させることを政権の1つのレガシーとしたい考えです。

 この4カ国「クアッド」が集う背景には、東シナ海や南シナ海で影響力を強めている中国の存在があります。

 新型コロナワクチンの供給や、気候変動の問題などに国際的なルールに基づく形で貢献していくことを地域にアピールする狙いがあります。

 また、アメリカのバイデン大統領との首脳会談も予定されていて、TPP=経済連携協定への加入を申請した中国についてや、北朝鮮の核・ミサイル問題についても話し合う見込みです。

 この退任目前での訪米について野党からは「卒業旅行」との批判も出ていて、次の政権につながる成果が求められます。

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