岸田氏が決選投票で優位 自民党総裁選あす投開票[2021/09/28 12:02]

 自民党総裁選は、投開票を29日に控え、議員票で一歩リードする岸田前政調会長が、決選投票で優位に立つ情勢です。

 (政治部・原慎太郎記者報告)
 党員票は28日に締め切りになることから、各陣営とも議員票の上積みに軸足を移しています。

 まず、岸田さんですが、党内第3派閥の竹下派が事実上の岸田支持を打ち出し、議員票の3割以上を固めました。決選投票では、3位になった高市さんの票を上乗せして勝つ戦略です。

 対する河野陣営は、党員票での圧勝が難しい状況で、議員票の支持拡大も頭打ちとなっています。陣営幹部は、ギリギリまで電話掛け続けるとしていますが、「議員票を動かせるだけの勢いがあるか分からない」と本音を漏らしてます。

 高市さん自身は、他陣営の議員に直筆の手紙を送るなどしていますが、2位になれば混乱するとの警戒感から、ここにきて支持拡大を抑える動きが出ています。

 野田陣営は、支持が広がらず、決選投票になった場合、二階派の動きも見て決めたいとの声もあります。

 衆議院選挙を目前に控え、勝てる候補は誰かと揺らぐ議員もいて、結果が見通せない部分もあります。

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