自民党総裁選挙 最後までギリギリの攻防続く[2021/09/29 12:07]

 自民党の総裁選挙は29日午後、投開票が行われます。議員票でリードする岸田氏が優勢との見方が強まっています。会場前から報告です。

 (政治部・河田実央記者報告)
 およそ1時間後に投票を控え、4人の候補者はギリギリまで支持拡大に動いています。

 自民党・河野行革担当大臣:「国民の皆様の広いご支援を頂けたんではないかと思っておりますので、国民の皆様のご支援を背にしてしっかり勝ち抜いていきたいと思います」

 自民党・岸田前政調会長:「やることはやり尽くしたという思いがしております。あとは天命を待つだけであると思っています。勝利を確信しております」

 自民党・高市前総務大臣:「私がお伝えしました政策は、今すぐ着手しなければならない。そういった政策ばかりでございますので、何とか勝ちに行って参ります」

 自民党・野田幹事長代行:「これから生きていく子どもたちや今、苦しんでいる人たちに手が届いて、そして生きる喜びを見いだして頂きたいなという思い一心で頑張れることができたと思います」

 党員票でリードするとみられる河野氏がまずは優勢ですが、全体の過半数には届かず、河野氏と二番手につけるとみられる岸田氏、この2人による決選投票となる見込みです。

 岸田氏は28日夜、高市陣営に対して「こちらが2位の場合はよろしく頼む」と電話を掛け、岸田・高市連合で票を上積みして勝つ戦略に余念がありません。

 高市陣営からは、「人事も一緒だ、冷や飯を食うのは河野陣営だけだ」と強きの声が出ています。

 これに対して河野陣営は、「党員の意思通り投票しないと選挙に負けるぞ」と議員票のつなぎ止めに必死です。二階派の票を期待する声も出ています。

 いずれにしても焦点は党員票です。結果次第では、投票先を変える議員も出てくると思われ、まさにふたを開けてみないと分からない面も残っています。

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