特集 選挙の日に聞く コロナで問われたのは?[2021/10/31 23:12]
政府のコロナ対応が問われたこの1年半、私たちの生活は一変しました。
コロナ下で行われた初めての衆院選、街で聞きました。
あなたの一票、何で決めましたか?
【渋谷】
大学生:「(選挙に)行けてないです。
コロナの感染対策はみんなやるだろうし、この人じゃないといけないというのはないんじゃないかと感じちゃいますかね。
自分の一票が別に変えるかなって感じ」
大学生:「主にコロナ対策ですね。今感染者が減ってきているけど、それでもまだ自分も安心していなくて、人混みとかも見て、まだまだ不安だなと思って、コロナに力を入れている人に投票した」
【銀座】
40代男性(会社経営):「決め手は経済政策。実行力のある即効性のある経済対策をやってくれるのが第一。
コロナ対策も一番だけど、それより経済を優先しないとほとんどの人が生活できなくなるとか、雇止めとか解雇がある。
なるべく経済をよくしてほしい」
40代男性(会社員):「今コロナの感染が抑えられてきてるので、しっかり政府がやってくれたおかげでもあるかなと。
公約よりやってきた実績が投票には一番重要なのかな」
【学生は】
オンライン授業が続いていた大学にもようやくにぎわいが戻ってきました。
大学生:「元々できてた実習ができなかったりとかがあると、学費は変わってないので、ちょっとそこはもやもや…みたいな感じですね」
大学生:「別に今回コロナで菅政権がだめだったわけでも、菅さんがだめだったってわけでもないと思います。
誰がやってもダメなものはダメだと思うから。
空気を突破できる誰かが出てきてくれたらありがたいけど、どうなんですかね」
大学生:「劇的に何かが変わるとはそんなに期待していない部分はちょっとある」
【有楽町の飲食店】
バーデンバーデン・曽根崎武吉代表:「何とか今、お客様をお迎えして営業が出来ているのは、今の政権のおかげかなという気持ちもありながらも、逆にこのまま今の政権で任せられるのかなとか。
今回のコロナでリーダシップ、リーダーになる人間が重要なんだと痛切に感じているので…。
記入するところで、ちょっと止まってしまいましたね」
客30代男性:「コロナもそうだけど、税金とかの話が大きくなってると思うので、税金とか財政とか、あとは金融所得の課税とかそれが中心」
客30代女性:「コロナ対策も含めて、今後信頼できるそうなところに投票しました」
【足立区のスナック喫茶】
一方、東京の郊外にあるカラオケ喫茶。
一度失った客足は、なかなか戻りません。
43年続いた店を、来月で閉店すると決めました。
スナック喫茶ホビー 佐々木久子さん:「コロナのせいにしちゃいけないかもしれないけど、負けました。
さみしいことですけどね。
クリスマスパーティー、花火ってありますよね。そういうの全部できました。
私は商売大好きなんですよ。お客さんと話をして、それが大好きなんですよ。
いやー悔しいね、やっぱりね。
なんでカラオケばっかりいじめるのっていうことになりますよね」
自分だけではなく、生活に苦しむ人の姿を多く見てきました。佐々木さんの一票に込めた思い…。
スナック喫茶ホビー 佐々木久子さん:「かわいそうな人たちたくさんいます。私なんてどうでもいいんですよ、もう。
民間のつらい思いしてる人、助けてほしい人、もっともっと細かく見てほしいと思います。
見て見ないふりじゃなくてね。」
【医療関係者】
コロナ患者の訪問診療を行ってきた田代和馬さん。
今回の選挙戦に、疑問を持っています。
田代和馬医師:「患者さんが減った。時短制限解除した。
すごくハッピーモードじゃないですか、世の中が。
その中で耳当たりのいい言葉が次から次へと出てくる。そこに私は違和感を持っている。
それは過去の反省を感じないからだと思います」
ほんの数カ月前、救えるはずの命が救えない現実を目の当たりにしてきました。
田代和馬医師:「多くの方が孤独で、絶望の中で、苦しまれた。中には亡くなってしまった。
命を守るのが政治の仕事だというのであれば、それを実現できなかった瞬間だったと思っています。
大きな反省に基づかないと次の実効性のある対策って立てられないのではないかなと思う。
場当たり的な政策立案というよりかは根拠に基づいた政策を立てられる方が多いところに投票しようかなと思っています」
【新型コロナの遺族】
自宅の片付けに追われる雄一さん。
両親が新型コロナに感染しましたが、1週間以上入院できませんでした。
母親は寝たきりに、父親は命を落としました。
雄一さん:「本当につらいな。何とかしたいんだけど僕の力じゃ何もできない。
入院先見つかけることができないかと、訴えるだけなので。
こんなに感染者が毎日毎日増えてるのに政治家は何をやってるんだろう。
つらく…なりますかね。これは経験している人としていないと分からないかもしれないけど」
あの時、なぜもっと早く入院できなかったのか。
やるせない思いを抱えながら、一票を投じました。
雄一さん:「犠牲者を増やさないこと。重傷者を増やさないこと。
現実をしっかり見て、コロナでこうやって苦しんでる人がいっぱいいるんだよというところを政府の皆さんはしっかり見て、コロナ対策に対してやはり真剣に考えている政治家には期待したいなと思いますけれどもね」