激戦“東京サバイバル”石原ブランドvs闘う庶民派[2021/10/31 22:08]

衆議院選挙戦の最終日。

岸田総理が最後に入ったのは、東京3区です。石原家の三男・宏高氏(57)は、前回は勝ったものの、今回は苦戦を強いられています。当選同期の片山総務会長代理も応援に駆け付け、こう訴えました。
自民党・片山総務会長代理:「石原宏高だけが、この3区では国民の命を守り抜く政治家。そのうちに、今度、環境大臣だから、この品川からしっかり大臣を出そうじゃないか」
自民党・石原宏高氏:「(Q.ここまでの手応えは)厳しい、厳しいですね」

対するのは、闘う庶民派・立憲民主党の松原仁氏(66)です。石原氏とは、これまで2勝4敗と負け越しています。最終日、ギリギリの時間まで地元を回ります。
立憲民主党・松原仁氏:「(Q.岸田さんが応援に来たが)岸田さんが来ていただいたというのは非常に本望。そこまで相手方がピリピリしているのかという感じがする。やっぱり、みんな、今までの政権運営に対して怒っている」

東京5区では、現職大臣の若宮健嗣氏(60)が“落選危機”。小渕元経済産業大臣が応援に駆け付けました。
小渕元経済産業大臣:「私自身も群馬5区から立候補している候補者の1人である。しかし、私は最後の最後のお訴えを、東京5区、若宮候補にさせていただきたいと思って、こちらに来させていただいた。今回、若宮候補は岸田政権において、内閣府特命担当大臣という重責を担われた。これからも、この内閣府特命大臣として大活躍をしていただくためにも、何が何でもこの選挙勝たせていただきたい」

最終日、新宿駅に長蛇の列ができていました。その先にいたのは、比例で国政を狙うれいわ新選組・山本太郎氏(46)です。
れいわ新選組・山本太郎氏:「やってやろうじゃないかよ。変えてやろうじゃないかよ。政治に対して歯止めをかけられるのが選挙。燃えてほしい、楽しんでほしい、希望があるじゃない。変えていけるのだから、みんなの手で」

聴衆からの声援を受け、さらにヒートアップします。
れいわ新選組・山本太郎氏:「例え自分がどんな立場になろうと、人間の尊厳守りながら生きていける。胸を張って生きていけるような社会をみんなの手でつくりたい。私のために、あなたのために、みんなのために、正しく権利行使させましょう。正しく権利を行使すれば、間違いなく、みんなこの国からワーキングプアなくなる。年収300万円未満をこの国から撲滅する、れいわ新選組で」

最終日の東京18区。自民党の大物議員が続々と駆け付けました。ここは、立憲民主党・菅直人元総理(75)の選挙区です。対するのは、自民党・長島昭久氏(59)。長島氏の政界進出を後押ししたのは、菅氏です。元総理と部下の“師弟関係”。その部下が、自民党に移り、“恩師の地盤”に乗り込んできたのです。
自民党・長島昭久氏:「批判する反対する、そればっかりの野党にうんざりしたから私は決別した」
立憲民主党・菅直人氏:「なぜ、ああいう行動をとるのか分からない。不可解な人」

菅氏が、この地で市民運動を始めて、40年以上になります。
立憲民主党・菅直人氏:「私、菅直人も75歳といえば、『もういいんじゃないの』と言われることもあるけど、総決算、総結集、集大成、もう1回は、何としても当選させていただきたい」

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