特集 激戦!東京8区 ステルス石原vs野党共闘[2021/10/31 20:56]

衆院選・東京8区。自民党・石原伸晃氏(64)は今回の選挙戦で、演説日程を公表せず“ステルス作戦”を実行しました。

メディアと距離を置く石原氏は、25日に行われたネット公開討論会は欠席。支持者らを集めて行った総決起大会は取材陣をシャットアウトしました。参加者に対し、情報を外部に漏らさないようお願いがあったといいます。

支援者:「理由は分からないんですけど『SNSも写真も撮らないで下さい』と」

石原氏は、選挙区内の自民党都議と区議をフル回転させる組織戦を展開。支援者たちには事前に演説場所や時間を連絡して、こまめに集会を開きました。

石原氏は選挙戦直前、支援者に対して送った手紙に「今回の戦いは、私の政治経験の中で、最も厳しい戦いです。皆様のお力が頼りです」とつづっていました。

「最も厳しい戦い」。当選10回を数える大物をして、そう言わしめるのは、野党統一候補である立憲民主党・吉田晴美氏(49)です。

立憲民主党・吉田晴美氏:「野党統一候補として、この総選挙、戦わせて頂くことの責任の重みと、感謝と、その気持ちでいっぱい」

吉田氏と同じ東京8区から立候補を表明していた、れいわ新選組・山本代表が出馬を断念。さらに、共産党も候補者擁立を取り下げました。

前回の衆院選で敗れた吉田氏ですが、共産党の票が加わると、計算上では石原氏に迫ります。

野党共闘の成立を受け、共産党の事務所では1万本の電話作戦も行われました。

立憲民主党・吉田晴美氏:「この選挙で勝つのは私ではありません。皆さんです。皆さんが、この総選挙に込めた思いで、勝利を勝ち取りましょう。票だけを狙っていく、そんな政治ともう決別したい」

報道各社の調査では、序盤から吉田氏が先行し、苦戦が伝えられてきた石原氏。昔のように石原軍団の助けを借りることはできません。

12日間の選挙戦を終えた直後、石原氏に尋ねました。

自民党・石原伸晃氏:「(Q.本日はこれで終わりですか?)秘密です。(Q.手応えは?)トイレ行きたい」

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