立憲・枝野代表「接戦のところ期待もって見る」[2021/10/31 23:29]

報道ステーションの大越健介キャスターが、立憲民主党・枝野幸男代表に聞きます。

(Q.出口調査の予測では、立憲民主党は113議席という数字が出ています。議席は多少増える見込みとはいえ、これは勝利と言えますか?)

今回は世論調査も、出口調査も各社ごとに、かなりバラつきがあるようです。ただ、かなりの選挙区で、接戦に持ち込めたのは間違いありません。これから、この接戦の所が取れていくのかどうか、期待を持って見守りたいと思っています。

(Q.立憲民主党は、政権選択の選挙ということで、過半数を超える240人を擁立しました。しかし、現実には政権交代を実現する選挙とは恐らくならなかったと思います。どう受け止めていますか?)

4年前には1人、そして15人、選挙後でも52人ちょっとからスタートしました。240人の候補者を立てて、しかもかなりのところで、他党のご協力を頂いて、一騎打ちに近い構造を作れました。

そういった意味では、政権の選択肢を示すという役割は果たせたのではないかと思っています。さらに地力をつけて、実際の政権交代につなげていかなければならないと思っています。

(Q.地力をつけて実際の政権交代につなげていくため、今描いてらっしゃる道筋はどのようなものですか?)

まず地元で、できるだけたくさん仲間が活動する。都市部であれば、街頭に立つ。1軒1軒訪ねていって、有権者の皆さんと直接コミュニケーションをする。ビラをたくさんまいていく。こうした活動以外には、地力をつける道はありません。

(Q.かつて民主党時代で政権を取った時にも「それぞれの議員の足腰はまだまだ弱い」と言われ、実際そうなってしまいました。今の発言は、そうした反省を踏まえてのことですか?)

私は、この10年近く一貫して、とにかく個人として選挙に強くなることだと。風が吹こうが、吹かなかろうが、何があって応援してくれる、投票してくれるためには、地元での地に足つけた活動をいかに積み重ねるかだと、党内でもずっと言ってきましたし、代表としてもこの4年間言ってまいりました。やはりこれに尽きると思っています。

(Q.今回、共産党を含めて、野党の候補者を一本化し、一騎打ちの構造に持ち込むことができた一方で、共産党と手を組むことについては、穏健保守の立憲民主党支持者の方が離反したという指摘もあります。この点についてはどう考えていますか?)

私は体感としては全くそんなことはないと思っています。違いは違いとして、多くの国民の皆さんからも「そうだよね」と言って頂ける20項目に限定して、もし政権を取れても閣外から協力する。何を一緒にやるのか、何は一緒にできないのか。明確に選挙の前にお示しをして、違っているところは違っているとお示しをしていることについては、むしろ十分にご理解を頂けていると思っています。一部のネガティブキャンペーンがあったのは大変、残念です。

(Q.あくまで立憲民主党として単独で政府を作るということが、基本にあるということに違いはありませんか?)

今回はそこまでは届かなさそうですが、今回もそういうことを示して選挙を戦わせて頂いていますし、これについては基本的にはそういう方針です。

(Q.今回、コロナ禍ということで、分配のあり方が大きな争点となりました。しかし、各党とも、総論に終始して具体像が見えてきません。与党側と具体的な道筋をつける話し合いをしていく考えはありますか?)


私どもは再分配だと。つまり、アベノミクスで恩恵を受けた富裕層などに、応分の税負担をして頂くことが、まず1つ大きなポイントです。このことについて、自民党と明確に違っていたと思います。岸田総裁自身が、総裁選挙では金融所得課税について言及していたわけですから、これについては、選挙後も国会を通じて、金融所得課税の強化などについては、強く政府に求めていきたいと思っています。

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