組閣の日 1960年〜 池田総理 初の女性閣僚も[2021/11/20 20:00]

1960年7月18日に召集された臨時国会で、
新しい内閣総理大臣に指名された池田勇人氏が
総理官邸に入ります。

小坂善太郎 外務大臣が続きます。
小島徹三 法務大臣、
水田三喜男 大蔵大臣、
荒木万寿夫 文部大臣、
中山マサ 厚生大臣は日本初の女性閣僚です。笑顔です。
南条徳男 農林大臣、
石井光次郎 通商産業大臣、
南好雄 運輸大臣
後の総理、鈴木善幸 郵政大臣は初入閣です。
石田博英 労働大臣、
橋本登美三郎 建設大臣、
山崎巌 自治大臣、
高橋進太郎 行政管理庁長官、
西川甚五郎 国務大臣、
江崎真澄 防衛庁長官、
迫水久常 経済企画庁長官、
藤枝泉介 総理府総務長官です。

中山マサ厚生大臣:
「まるで棚から牡丹餅でございましたね。
 本当に思いもよらない幸いであるし、また光栄であり、また責任の場であると、私はこういうふうな気持ちでいっぱいでございます。
 ご承知の通り厚生省は、人間が生まれる前から死んだ墓場までのお世話をするところでございますので、そういうことを懸命にやらせていただきたいと思います。」

屋外で行われた記念撮影で、中山大臣は池田総理のすぐ後ろ、鈴木善幸郵政大臣は1列後ろにいます。

総理の会見に同席した大平正芳官房長官も初入閣です。

池田勇人総理:
「日本の二大政党というのはまるで外交問題にしても内政問題にしても、大きい問題については離れ離れになってしまっている。こういうことじゃ国民が迷惑だ。だから私はお互いがひとつの土俵で相撲を取り、話し合おう。それには今のような状態ではいかんから、まず多数党の我々が謙虚な気持ちで手を伸ばす。」

=====
1960年12月に発足した、第2次池田内閣の記念撮影は、官邸の庭に椅子を持ち込んで行われました。
総理の向かって右手後ろで笑う椎名悦三郎氏は、この時、通産大臣でした。

=====
1961年の改造では、これまでも数々の閣僚ポストを務めてきた
三木武夫氏は科学技術庁長官に起用されました。
池田総理は毎年決まって7月18日に、内閣を改造しました。

=====
1962年の改造では、田中角栄氏を大蔵大臣に起用します。
宮澤喜一経済企画庁長官は初入閣。
近藤鶴代科学技術庁長官は日本で2人目の女性閣僚です。

=====
1963年12月発足の第3次池田内閣です。
5カ月前の内閣改造から、全閣僚を再任しました。

=====
4年余り続いた池田内閣の最後の改造は1964年です。
総理の隣の河野一郎オリンピック担当大臣は、池田内閣で農林、建設大臣も歴任。
左端の小泉純也 防衛庁長官は初入閣でした。

こちらも読まれています