岸田総理「核兵器のない世界」まず米と信頼関係

　「核兵器のない世界」を巡り岸田総理大臣は、まずアメリカとの信頼関係構築を目指し、来年の核兵器禁止条約の締約国会議に参加することには否定的な考えを示しました。

　岸田総理大臣：「バイデン政権との間の信頼関係を作る事から始めなければいけない。アメリカと信頼関係ができないうちに、いきなりこの理想の部分に足を踏み出す、（核兵器禁止条約の締約国会議に）オブザーバーという事でも参加するということになってしまうと、肝心の信頼関係そのものを損ねてしまうことになってしまい、現実が動かないことになってしまうのではないか」

　早期の訪米を目指している岸田総理はバイデン大統領と、「核兵器のない世界」について議論し、信頼関係を作りたいと意欲を示しました。

　そのうえで、来年行われる核兵器禁止条約の初めての締約国会議に、オブザーバーとして参加することには否定的な考えを示しました。

　一方で、来年1月にニューヨークで開かれるNPT（核兵器不拡散条約）の運用検討会議については、「成功に向けてしっかり貢献をしたい」と述べ、林外務大臣を出席させる方向で調整しています。