外務省が台湾担当のポストを新設へ 対中姿勢鮮明に[2021/12/17 12:39]
外務省は、台湾を担当する課長級ポストを新たに設置する方針を固めました。人権を担当するポストの新設に加え、対中国の姿勢が鮮明になっています。
外務省は、17日の自民党の外交部会で、台湾と尖閣諸島などの海洋問題を担当する新たな課長級ポストを早ければ来年4月に設置する方針だと明らかにしました。
この「台湾海洋企画官(仮称)」は、中国・モンゴル第1課のもとに置く方針です。
台湾との関係は「非政府間の実務関係」としているため、台湾と名の付くポストは異例です。
また、新疆ウイグル自治区や香港などでの人権問題に対応するための「人権担当企画官」も新設する方針です。
一方、南太平洋のキリバスに新たに大使館を設置する方針も固めました。
キリバスは19年に台湾と断交し、中国との関係を強化しています。
太平洋島しょ国の戦略的な拠点として、海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する狙いがあります。