1990年の湾岸危機で「自衛隊派遣」期待 当時の米大統領[2021/12/22 12:35]

 1990年の「湾岸危機」への対応を巡り、当時のアメリカのブッシュ大統領から日本側に自衛隊の派遣を期待していたことが公開された外交文書で分かりました。

 1990年の「湾岸危機」を巡る日米首脳会談のやりとりについて、当時、外務省は「自衛隊の派遣をアメリカに要請された事実はない」と説明していました。

 公開された外交文書によると、ブッシュ大統領は「日本が軍隊を、中東における国際的努力に参加させることは、有益であり、世界からも評価されるだろう」などと述べていました。

 これに対し海部元総理は、「武力紛争には関与しない」としたうえで、「国連平和協力法」を策定すると伝えていました。

 当時は廃案となりましたが、1992年にPKO協力法が成立し、自衛隊の海外派遣が可能となりました。

こちらも読まれています