岸田政権にくすぶる火種 菅派結成?「3月ぐらいには形にしたい」[2022/01/03 19:55]

 2022年の今年は夏に参議院選挙が予定されています。結果次第では政局に発展しかねないなか、ポスト岸田をにらんだうごめきが早くも出てきています。

 総理の座を狙い続けてきた男。しかし、4連敗を喫し、ついに自身が率いた派閥は解消。

 自民党・石破茂元幹事長:「少しでも良い年になりますようにと、それしかないですよね」

 そして、この人も…。

 橋本環奈さん:「趣味がツイッター?」

 自民党・麻生派、河野太郎広報本部長:「暇潰しでやっています」

 非主流派の冷や飯組に転落し、次なる戦略は不透明です。

 そんななか、ポスト岸田としてとりわけ存在感を示しているのが、幹事長に就いて党内第2派閥を率いることになった茂木敏充幹事長です。


 自民党・茂木派、茂木敏充幹事長:「我々が政権を支える主要派閥の一つなんだと」

 自民党・岸田派、岸田文雄総理大臣:「本当に息つく暇もなく要職を務め続けてこられた。こうやって考えると、残されている国の重要ポストというのは、あと一つぐらいしか残っていないのではないか」

 “ポスト岸田”と持ち上げられた茂木幹事長。党内に強い影響力を持つ安倍元総理や麻生副総裁との関係も良好で、岸田総理を盤石な態勢で支えています。

 自民党・麻生派、麻生太郎副総裁:「能力抜群、誰もが認める分析能力、説明能力、記憶力、どれを取っても茂木敏充たいしたもんと思っていたが、『性格がなぁ』というのは皆よく言っていたが、なんとなく昔より明るくなったような感じもする」

 しかし今、この安定した政権基盤に対抗する動きが出てきています。

 政治部与党担当キャップ・水頭洋太記者:「岸田・安倍・麻生・茂木、4派閥の安定した関係を面白くないと思っているのが、菅前総理のグループ。『菅派』を立ち上げたいと周辺は動いていて、同じく“冷や飯”と言われる二階派・森山派との連携も視野に準備を進めています。合流すれば90人規模となり、最大派閥に迫る固まりになるともくろんでいる」

 実際に年末、菅氏や二階派の幹部ら、森山氏に石破元幹事長が加わって会合が開かれました。

 自民党・石破茂元幹事長:「口に出してワーワー言うかどうかは別として。やはりこの国の政治に対する危機感を共有しているのが大事じゃないですか」

 菅氏に近い閣僚経験者:「人事であんな仕打ちにあって黙っているわけにはいかない」

 菅氏側近:「派閥化への動きが早まっているということ。3月ぐらいには形にしたい」

 政治部与党担当キャップ・水頭洋太記者:「1月から通常国会が始まれば、岸田総理がコロナ対応などで追及される場面が増え、一気に政局になる可能性がある。その時に河野氏でも石破氏でも誰を担いでも自分たちが主導権を握れるよう、まずは大きな固まりを作る戦略。7月には参議院選挙も控えている。政局をにらんで準備をしている議員からは、勝負をかけるタイミングは『菅さんの判断次第だ』との声も」

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