ウクライナ避難犬 松野長官「狂犬病対策は十分」[2022/04/22 21:30]

 ウクライナからの避難民が連れてきた犬の検疫所での隔離を条件付きで免除した措置について、松野官房長官は「狂犬病に対する防疫措置は十分に確保されている」と強調しました。

 松野官房長官:「狂犬病予防を図るうえで十分な条件を満たす場合に限り、自宅で留め置くことができるように措置したものであり、狂犬病に対する防疫措置は十分に確保されているものと承知をしております」

 日本では、海外から犬を連れて入国する場合、狂犬病にかかっている疑いがない証明書の提出を求めていて、最長180日間、動物検疫所にとどまることが義務付けられています。

 ただ、人道上の観点から、ウクライナの避難民が連れてきた犬について、政府は証明書がなくても狂犬病ワクチンを2回接種し、抗体価が十分にあるなどの条件を満たせば、飼い主と滞在先で生活できるようにしました。

 こうした措置について、SNS上などでは「狂犬病が持ち込まれる可能性があるのではないか」と懸念する声も出ていました。

 松野長官は、「避難民がペットの出国の準備をする間もなく国を追われ、証明書の発給が困難な状況にある」と説明しました。

 また、松野長官は、現時点で5頭の犬が日本に避難していて、いずれも動物検疫所にいると明らかにしました。

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