ハンドドライヤー利用OK?ビュッフェの手袋は?コロナ対策“見直し”の動き[2022/05/17 23:30]

新型コロナウイルスの感染が広がって2年が過ぎ、感染対策の見直しの動きが出てきています。

例えば、ハンドドライヤー。去年4月、経団連は、WHO=世界保健機関がハンドドライヤーは『感染拡大につながらない』との結論を出したため、オフィスや工場での使用を認めました。ただ、外食業界のガイドラインを見ると、いまも『ハンドドライヤーは使用を中止し、ペーパータオルを置く』とあります。理由は、不特定多数の人が使うからです。外食業界のほかにもホテル。千葉県にあるホテルが参考にしているガイドラインには、ハンドドライヤー自体の記述がありません。

モヤモヤを吹き飛ばせないのがメーカーです。売り上げは激減。在庫が山積みとなっていました。実は、新型インフルエンザの経験から、当初は、淡い期待を抱いていたといいます。
東京エレクトロン・井上聖一社長:「(新型インフルエンザ)パンデミックの時はものすごく売れた。製造しても間に合わなかった。コロナで、フィーバーするかと思ったが全く逆で。将来的には誤解も溶けて、何とか我々も、2年、3年前の状態に戻るのではないかと期待している」

千葉のホテルでは、ハンドドライヤー以外にも、モヤモヤを募らせていました。それはビュッフェでの手袋です。業界のガイドラインでは、ビュッフェでの手袋着用は、義務ではなく任意です。
館山リゾートホテル・飯田貴支配人:「手袋着用を止めたことで、うちのホテルから感染者が出たら、これはやっていた方がいいのかなということもあるし、コロナが増えたときに、あれはダメ、これはダメとルールがあった。今度は収まってきたときに、これは外していいという指導はないので、継続してやらざるを得ない」

東京都の17日の新規感染者は3663人で、前の週より800人近く減りました。そんななか、国会では、これまで3密を避けて、議員の“間引き”出席を行っていましたが、17日は全議員の出席を認める形になりました。来月にも政府がコロナ対策を見直すことを見越し、緩和の取り組みを続けています。

コロナ対策を検証する有識者会議の出席者からは、このような声が上がりました。
経団連・長谷川知子常務理事:「政府のコロナ対策は、いろいろな省庁にまたがっている。誰がいつどこで決めるのかということを、もう少し具体化してほしいと述べた」

街の声です。
20代・会社員:「いつまでマスクの生活が続くのか。終わるときはくるのかなと」
50代・サービス業:「人のいないところではマスクは外してもいいんじゃないか。朝の散歩は、私自身、マスクを外している」
30代・サービス業:「ひとつ飛ばしの座席とかは、あんまり意味がないのでは。マスクしていれば、大丈夫なのでは」
小学4年生の親:「毎日、学校からもらってきた紙に熱を測って書いているけど、平熱だったら別に書かなくても。一応、毎朝測っているけど、書いて出す必要あるのかな」

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