国会閉幕 参議院選挙へ 最終盤で不祥事めぐり攻防[2022/06/15 12:00]

 通常国会は会期を延長することなく、15日閉幕します。政府が提出した法案は26年ぶりにすべて成立することになります。

 (政治部・野中里紗記者報告)
 岸田政権は参議院選挙を控えるなか、対決法案の提出を見送ったため、国会は終始与党ペースで進みました。

 この国会ではウクライナ情勢を受け、経済対策や外交政策について論戦が交わされました。

 野党側は、物価高騰対策が不十分だと迫りましたが、岸田政権を追い込むことはできませんでした。

 ただ、最終盤で吉川衆議院議員のスキャンダルが報じられるなか、立憲民主党が15日、吉川氏に対する議員辞職勧告決議案を提出しました。

 自民党としては野党の決議案は処理せず国会を閉じて、参議院選挙への影響を最小限にとどめたい考えです。

 自民党内では、吉川議員に対して「逃げ得は許さない」など厳しい声が上がっています。

 吉川氏は岸田派に所属していたことから、岸田派内からも「総裁派閥であるがゆえに辞職させなくてはいけない」との声が上がるなど、参院選を前に岸田総理の決断が問われる事態となっています。

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