G7 岸田総理“対中国”念頭に危機感共有訴え[2022/06/27 06:15]

 ドイツで開催されているG7(主要7カ国)のサミットです。出席した岸田総理大臣は、中国の動向を念頭に「ウクライナはあすの東アジアかもしれない」と述べ、危機感の共有を訴えました。

 (澤井尚子記者報告)
 岸田総理は「日本の防衛費を増額」していく方針をG7の首脳を前に改めて表明し、対中国での連携を呼び掛けました。

 安全保障をテーマとした27日未明の会議で岸田総理は「ウクライナ情勢から誤った教訓を導き出す国を出さないようにしなければならない」として、ロシアへの制裁の継続と強化の必要性を訴えました。

 そのうえで、日本としてもロシア産の金の輸入を禁止するなど新たな制裁を表明しました。

 岸田総理大臣:「ウクライナ侵略により世界経済は、エネルギーや食糧などの物価高騰やサプライチェーンの混乱などに直面をしています」

 これに先立ち、経済がテーマとなった会議では、世界的な物価高や供給不足による各国の足並みの乱れを懸念する意見が出たということです。

 これに岸田総理は「物価の高騰から国民生活を守るための結束も強めるべきだ」と訴えました。

 日本時間の27日午後には、ウクライナのゼレンスキー大統領もオンラインで参加する予定で、さらなる支援を直接求めるものとみられます。

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