岸田総理 NPT再検討会議で「ヒロシマ・アクション・プラン」を発表[2022/08/02 00:40]

 岸田総理大臣はNPT(核拡散防止条約)の再検討会議で演説し、「核兵器のない世界」の実現に向けた現実的な取り組みとして「ヒロシマ・アクション・プラン」を発表しました。

 岸田総理大臣:「I cannot but admit that the path to a world without nuclear weapons has become even harder.Nevertheless,giving up is not an option.We must take every realistic measure towards a world without nuclear weapons step by step.(『核兵器のない世界」への道のりは一層厳しくなっていると言わざるを得ません。しかし、あきらめるわけにはいきません。現実的な歩みを一歩ずつ進めていかなくてはならないと考えます)」

 岸田総理は「理想と『厳しい安全保障環境』という現実」を踏まえ、5つの柱からなる”プラン”を発表しました。

 まず「ロシアのような核兵器による威嚇や使用はあってはならない」として、核兵器の不使用を継続するよう訴えました。

 また、「今なお1万数千発の核兵器が残されている」として、数を減らし続けるよう求めました。

 さらに、保有する核弾頭の数を公表していない中国を念頭に核戦力の透明性の向上を呼び掛けました。

 そのうえで、世界の政治リーダーなどが核軍縮について議論する「国際賢人会議」の初会合を11月23日に広島で開催すると発表しました。

 約10分にわたって行われた演説の最後には「核兵器のない世界」を祈る象徴である折り鶴を交えて訴える場面もありました。

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