岸田内閣改造 骨格は維持し松野長官らを続投方針[2022/08/07 19:45]

 岸田総理大臣は10日に実施する内閣改造・自民党役員人事を前に茂木幹事長らと会談し調整を進めています。

 人事の骨格は維持する方針で、松野官房長官や麻生副総裁、茂木幹事長を続投させる方針を固めました。

 また、政府関係者によりますと、林外務大臣も続投する方向で調整しているということです。

 参議院からは当選4回の岡田直樹参院国対委員長の初入閣が有力視されています。

 一方で、参議院議員の任期が満了し民間人となっていた金子農水大臣や二之湯国家公安委員長は交代させる方針です。

 また、健康面などを考慮し、岸防衛大臣も交代する方向で調整されています。

 焦点の一つは、最大派閥・安倍派の処遇や菅前総理などのいわゆる「非主流派」の処遇です。

 安倍派は当選6回で、いわゆる「入閣待機組」の宮下一郎元財務副大臣や西村明宏元官房副長官、鈴木淳司元総務副大臣の3人を重点的に推薦する方針です。

 また、麻生派からは当選7回の伊藤信太郎政調会長代理や当選6回の永岡桂子副幹事長を推薦する声が上がっています。

 二階派からは、当選7回の小泉龍司国際局長代理と谷公一政調会長代理の処遇を求める声が上がっています。

 森山派は派閥トップの森山裕総務会長代行の処遇を求める考えです。

 岸田総理としては、今回人事を刷新することで新型コロナ対応や旧統一教会との関りなどについて高まる批判を交わしたい考えです。

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