「中国は自由貿易のルール無視している」麻生副総裁 経済安保分野で日米の連携強調[2022/11/14 15:29]

 自民党の麻生副総裁は中国は「自由貿易のルールを無視している」と批判し、経済安全保障の分野でアメリカとさらに連携していくべきだと強調しました。

 自民党・麻生副総裁:「2010年、日本の海上保安庁の巡視船に中国の漁船が意図的にぶつかってきたということに対して、その船長逮捕という事件がありました。中国は報復するとして、日本へのレアアースというものの輸出を止めた。中国はこうした威圧を多く行っているんじゃありませんか。経済的威圧というものは、これは自由貿易のルールを無視する問題だ」

 麻生副総裁は、中国の経済的威圧に対して経済安全保障の分野でアメリカと連携して対応していくべきだと強調しました。

 そのうえで、「戦後でいま最も日米の信頼関係が強まっている」と述べました。

 講演にはアメリカのエマニュエル大使も同席しました。

 エマニュエル氏は中国について、香港での民主派の弾圧や南シナ海への海洋進出などを指摘し、「あらゆる前提やルールを破っている」と警戒を呼び掛けました。

 そのうえで、日本には原子力発電や水素など技術的な強みがあるとして、日米でさらに連携して経済やエネルギー面での安全保障も強めるべきだと強調しました。

こちらも読まれています