【政治とカネ】松本新大臣に“パー券疑惑” 任命した岸田総理は…[2022/11/22 18:30]

 閣僚の辞任ドミノに揺れる岸田政権に新たな火種です。寺田前大臣の後任として新たに総務大臣に就任した松本剛明氏にパーティー券を巡る「政治とカネ」の疑惑が浮上しています。

 立憲民主党・小沢雅仁議員:「3人の閣僚が辞任に追い込まれる辞任ドミノとなり、岸田内閣に対する国民の信頼は完全に失墜しました。岸田内閣は即刻、総辞職すべきです」

 岸田総理大臣:「誠に遺憾であり、私自身、任命責任を重く受け止めております」

 その岸田総理が21日任命した松本剛明新総務大臣に早くも政治とカネの問題が指摘されました。

 共産党・紙智子議員:「『松本たけあき後援会』が開催した複数の政治資金パーティーで会場収容人数をはるかに超えるパーティー券を販売していました。参加予定のない者の支払いは寄付にあたる可能性がありますが、政治資金収支報告書には寄付としての記載がありません。総理の責任で究明すべきです。いかがですか?」

 収容人数を超えるパーティー券の販売を巡っては、山際前大臣が収容人数の1.7倍のパーティー券を販売したことで市民らから政治資金規正法違反の疑いで告発され、横浜地検が受理して現在、捜査していますが、同じ疑惑が松本大臣にも浮上しました。

 岸田総理大臣:「まずは本人から適切に説明すべきものであると考えております」

 その松本大臣は…。

 松本剛明総務大臣:「政治資金については法にのっとって適切に処理をしていると承知をしております」

 と、疑惑を否定。具体的な事実関係については確認してから答えると明言を避けました。

 一方、寺田前大臣。地元後援会が政治資金収支報告書に亡くなった人を会計責任者として掲載していた問題で、市民団体が東京地検に刑事告発を受理しています。

 寺田総務大臣(当時):「私が管理している私が代表の政治団体ではない。別団体でございますので」

 寺田前大臣は関与を否定していて、東京地検はこれまでのところ告発を受理していません。政治資金規正法を所管する新旧の総務大臣に疑惑が持ち上がる事態となっています。

 岸田政権に対する厳しい声は身内の自民党議員からも…。

 自民党・西田昌司政調会長代理:「大臣の連続辞任など、様々なことが原因で内閣支持率は急降下しています。これは異常事態と言わざるを得ません。この危機を乗り越えるには岸田総理も鬼になる覚悟が必要です」

 岸田総理大臣:「一つひとつ結果を出すことが結果として国民の皆さんからの支持につながると考えております」

 その岸田総理は旧統一教会を巡って結果を出そうと急いでいます。永岡文科大臣は22日、旧統一教会に対して初めて「質問権」を行使しました。

 回答期限は来月9日。この質問権の行使による調査などを経て、教団の解散命令請求の是非が判断されることになります。

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