「高速滑空弾」部隊を北海道・九州に配備へ 防衛省[2022/12/12 15:04]

 防衛省は、音速を超える速度で敵を攻撃する「高速滑空弾」の部隊を陸上自衛隊の北海道と九州の駐屯地に配備する方針で最終調整していることが分かりました。

 「高速滑空弾」は音速を超えるスピードで敵を攻撃するミサイルで、射程は数百キロとされ、従来よりも迎撃するのが難しいとされています。

 政府関係者によりますと、現在、開発中の高速滑空弾を2026年度をめどに陸上自衛隊の北海道と九州のいずれかの駐屯地に部隊配備することで最終調整しています。

 また、音速の5倍のスピードで飛ぶと言われている「極超音速誘導弾」の部隊も2部隊、陸上自衛隊に新設する方向で調整しています。

 海洋進出を強める中国を念頭に尖閣諸島を含む、南西諸島防衛を強化する狙いがあります。

 さらに現在5つあるSSM=12式地対艦誘導弾のミサイル部隊を7部隊に増やし、射程1000キロ以上の改良型のミサイルを順次、配備していく方針です。

 これに加え、海上自衛隊のイージス艦などに搭載しているSSMも改良型を搭載していき、航空自衛隊のF2戦闘機にもこのミサイルを搭載することを検討していきます。

画像:防衛省

こちらも読まれています