高市大臣「難しい問題」 同性婚の法制化に慎重姿勢[2023/02/09 15:45]

 同性婚の法制化を巡り、高市経済安全保障担当大臣は衆議院・予算委員会で「憲法の解釈も含め難しい問題だ」と述べ、法制化に慎重な考えを示しました。

 高市経済安全保障担当大臣:「憲法24条の解釈も含めて、これは非常に難しい問題だと思っております。地方自治体でのパートナーシップ条例の動向なども見ながら、そして、まだ裁判で係争中の案件でもございますので。こういったことも見ながら論点整理が進んでいくんだろうと」

 高市大臣は「私個人の考え方を述べるのは不適切だ」と前置きしたうえでこのように述べ、慎重な姿勢を示しました。

 憲法24条は「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」すると定めていて、松野官房長官は8日、「同性婚制度を認めることは想定されていない」と政府見解を改めて示しています。

 さらに高市大臣は、LGBTなど性的少数者を巡っては「性的指向、性自認について差別や偏見はあってはならない」と強調し「理解を増進することについては賛成だ」と表明しました。

 一方で、理解を促進するための法案については「自民党内で結論を得ていない」と述べ「文言については十分な調整が必要な段階だ」と指摘しました。

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