「登院しないを公約に当選」と主張 ガーシー氏「除名」懲罰委で決定[2023/03/14 19:01]

 参議院の懲罰委員会は政治家女子党のガーシー議員に対し、最も重い「除名」とする処分を全会一致で決めました。

■弁明10分超「帰国判断は困難」

 一度も姿を見せないまま、その席を去ることになるようです。

 参院懲罰委・鈴木宗男委員長:「議員ガーシー君、懲罰事案の件を議題と致します」

 参議院の懲罰委員会は14日に再び、NHK党改め政治家女子48党のガーシー議員に弁明の場を設けました。

 政治家女子48党・浜田聡政調会長:「ガーシー議員に代わり弁明をさせていただきます」

 帰国しないガーシー議員に代わり、委員会に出席したのは政治家女子党・浜田政調会長です。

 政治家女子48党・浜田聡政調会長:「日々マスコミがガーシー憎しの報道を続け、党に寄せられる多くの国民からの苦情や怒りの感情と接するに、自らの生命や身体に重大な危険が及ぶ可能性は安易に否定できず、帰国に応じる判断が極めて困難である」

 弁明は10分以上に及びました。

 政治家女子48党・浜田聡政調会長:「当職が除名後、今後の選挙で当選した場合、または国家賠償請求訴訟の…」

 鈴木宗男委員長:「浜田議員に申し上げます。時間がちょっと延びているので、手短に、しっかりポイントをついて発言をして下さい」

 浜田聡政調会長:「時間制限はないと聞いていたんですけど、ガーシー議員からの弁明も読み上げたいんですけど」「確かに今となっては国会に出るのが義務と言われると、立花元党首が俺に言った誘い文句は何だったのかという疑問の念にかられます。俺が30万人近くに言った公約は160人ほどの人々の意見だけで反故(ほご)にされるということになります。その際も、もちろん私も票を入れてくれた有権者に謝罪をしますが、あなた方も私に票を入れた有権者に謝罪して下さい。それが筋だと思います」

■“登院しない”「公約に当選」と主張

 ガーシー議員は「国会に登院しないことを公約に当選した」などと弁明しています。

 政治家女子48党・ガーシー議員:「公約の元に日本に帰らないですよって、海外にいながら国会議員をしますよって言ったら受かったわけよ。でしょ。帰るも、帰らへんも俺の自由やろ」

 自民党・世耕弘成参議院幹事長:「自分に投票した人、投票した人と言いますけれども、これは憲法でも国会議員は全国民の代表ということになる。全く考え方として間違っているというふうに思います」

 委員会では、共産党の井上議員からも。

 共産党・井上哲士議員:「全国民の代表として国会議員の資格が厳しく問われていることへの認識は」

 政治家女子48党・浜田聡政調会長:「その点は真摯に受け止める必要はあると思います」

 ガーシー議員は先月下旬、「議場での陳謝」という懲罰を科された際、帰国して陳謝する意向を示していましたが、結局は帰ってきませんでした。そして…。

■ガーシー氏「除名」懲罰委で決定

 鈴木宗男委員長:「全会一致と認めます。よって議員ガーシー君を国会法第122条第4号により、除名すべきものと決定いたしました。」

 委員会は全会一致で、最も重い「除名」とする処分を決めました。国会議員の資格を失わせる除名処分は15日の参議院本会議で正式に決定する見通しです。

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