総務省が2015年の“高市氏のメール”を国会に提出[2023/03/16 22:36]

 放送法の「政治的公平」に関する行政文書を巡り、総務省は2015年5月に当時の高市総務大臣が総務省幹部とやり取りしたとされるメールを国会に提示しました。

 総務省は16日、参議院予算委員会の理事懇談会に当時の高市総務大臣が送ったとされるメールを提出しました。

 2015年5月12日に高市氏は参議院の総務委員会で、自民党の藤川議員の質問に対して「一つの番組のみでも国論を二分するような政治課題について、一方の政治的見解を取り上げず、ことさらに他の政治的見解のみを取りあげる」などした場合は政治的公平性を確保しているとは認められないと答弁しています。

 メールの日付は2015年5月11日で、この答弁の前夜に交わされたものとみられます。

 タイトルは「Re:5月12日国会答弁資料の送付(最終)」とされています。

 一部が黒塗りになっていて、差出人などは不明ですが、高市氏とみられる人物が「明朝の閣議後は、1人目の(自民党の)藤川君の答弁書の書き直しを依頼したため、余裕無しです」などと送信しています。

 これに当時、官房参事官だった平川氏とみられる人物が「藤川君の答弁は非常に微妙かつ重要な問題を含んでおり、確認にもお時間が必要だと思います」と返信しています。

 総務省が示したメールは一往復のみで、野党側は「やり取りが切り取られている」としてメールの前後をすべて提示するよう求めました。

こちらも読まれています