自民党“LGBT法案”28日に議論へ[2023/04/26 08:13]

 LGBTなど性的少数者への理解を進めるための法案を巡り、自民党は28日から議論をスタートさせます。

 自民党性的マイノリティ特命委員会・高階恵美子委員長:「いよいよ理解増進のための取り組み、そして、その他の課題の現状等について、もう一度復習をして、連休前に新たな皮切りをしたい」

 自民党は性的マイノリティに関する特命委員会を開き、今週28日から党内での議論を本格化させることを確認しました。

 岸田総理大臣は、総理秘書官による同性婚を巡る差別発言を受けて、2月に法案の準備を進めるよう党に指示していました。

 しかし、保守系議員の反発が根強く、23日の補欠選挙への影響に配慮し、先送りされてきました。

 25日の会議では、推進派の議員から5月のG7広島サミット前までの成立を念頭に「可及的速やかに結論を得るべきだ」といった意見が出ました。

 一方で、党内からは慎重な議論を求める声が根強くあります。

 自民党・世耕参院幹事長:「スケジュールありきで議論を拙速に進めるということは、逆にこの問題で(党内で)亀裂を深めることになるのではないかと」

 法案の内容を巡っては「差別の禁止」を盛り込むかどうかでも議論の難航が予想され、G7サミットまでの成立は困難な見通しです。

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