防衛財源確保法案めぐり 野党側が委員長解任決議案[2023/05/10 11:54]

 国会では、防衛費増額の財源を確保する法案の議事進行を巡り、野党側は、委員長の解任決議案を提出するなど対決姿勢を鮮明にしています。

 (政治部・相沢祐樹記者報告)
 立憲民主党と共産党は、与党側が目指していた10日の採決を阻止するため、委員長の解任決議案を衆議院に提出し、委員会は取りやめとなりました。

 立憲民主党・安住国対委員長:「(東日本大震災の)被災地のやっぱりこの復興所得税を召し上げて、トマホークや戦車に転用するなんていうことはこれは本来、本当に国民に信問わないといけないような話で」

 立憲などは、復興特別所得税を転用する政府の計画に「法律違反で、被災地での地方公聴会が実現していない」と指摘しています。

 野党各党は、法案への反対では一致していて、立憲はこの法案を後半国会の最大の焦点と位置付けています。

 しかし、維新と国民は解任決議案に賛同せず、足並みがそろっているとは言えません。

 与党側は、「あまり大きな流れにはならないだろう」と冷ややかに見ていて、決議案を粛々と否決し、来週採決を行う考えです。

こちらも読まれています