75歳以上の医療保険料を所得に応じて引き上げ 改正健康保険法が成立[2023/05/12 12:48]

 75歳以上の医療保険料を所得に応じて引き上げることを柱とする改正健康保険法が参議院本会議で与党などの賛成多数で可決・成立しました。

 尾辻参議院議長:「よって本案は可決されました」

 改正健康保険法は、2024年度から2年かけて75歳以上の後期高齢者の医療保険料を所得に応じて引き上げるものです。

 厚労省によりますと、保険料の引き上げは、年金収入が年153万円を超える人が対象で、75歳以上のおよそ4割が該当します。

 社会保障制度を全ての世代で支え合う「全世代型改革」の一環で、今年4月に現行の42万円から50万円に引き上げられた「出産育児一時金」の財源などに充てられます。

 12日の参議院本会議では自民・公明の与党に加え国民民主党が賛成しました。

 立憲民主党は「高齢者の負担増ばかりが優先されている」などとして反対し、日本維新の会も反対に回りました。

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