【G7広島サミット】ただの食事ではない!夕食会の役割[2023/05/17 19:00]

G7サミットでは、
各国の首脳らへのおもてなしの一環として、夕食会を開催します。
夕食会はただの食事会ではありません。
「ワーキングディナー」という形で、
食事を取りながら、重要テーマに関する議論がしばしば行われます。

■会場は宮島の老舗旅館
今回の広島サミットでは、
初日の19日に、宮島にある老舗旅館「岩惣」で、
この「ワーキングディナー」が予定されています。
「岩惣」は、2016年のG7外相会合でも夕食会を行った実績があり、
当時外務大臣だった岸田総理が各国の外相を案内しました。
岸田総理は先週、会議場や原爆資料館の視察のために広島を訪れた際にも、
自ら足を運んで「岩惣」を視察するなど、食のおもてなしにも力を入れています。

■7年前はどんな料理を出していた?
前回日本で行われた、2016年の伊勢志摩サミットでは、
「伊勢海老のソテー」や「松坂牛のステーキ」など、
三重県産の食材を使ったメニューが用意されました。
それに加えて、東日本大震災で被災した東北3県の食材や飲み物を提供するなど、
復興をPRする場にもなりました。

■今回のメニューは?
夕食会のメニューは事前公表されませんが、
主に地元の食材を使用するのが通例となっています。
政府関係者によると、
夕食会で出すメニューには岸田総理もこだわりを持っていて、
およそ半年前から関係者とともに試行錯誤を繰り返しているということです。
広島県の地酒をはじめ、日本各地の食材を使った料理やワインが提供される予定です。

このように、日本の食材で作った料理や酒を各国の首脳らに堪能してもらうことで、
夕食会は、日本の食文化を世界に向けて発信できる重要な機会にもなっているのです。

ANN 取材本部(テレビ朝日)笠井 美来

画像:2016年G7外相会合ワーキングディナー

こちらも読まれています